7月16日(土)、午後イチに玄関のベルが鳴った。待ちに待ったハリポタ最新作がアマゾンから届いたのだ! ドアを開けると、そこにはかなりお疲れ〜なペリカン便のお兄さんが立っていた。
「はぁ〜まいどー。これハリポタですよね?
今日いーーっぱい出てますよ、ふぅ〜。」
配達お疲れ様です、丁重に礼を言って受け取り包みを開く! うぉーい、6巻だ!
そう16日はHarry Potter and the Half-Blood Princeの世界同時発売日でありました。
5巻からハードカバーを購入しているが、5巻は大人ぶって「UKアダルト版」(決してイヤらしい意味ではない)を買ったところ、カバーにも文中にもどこにも挿絵が一切なく、ちょっと寂しい思いをしたので、今回は一番ディスカウント率の高いUSバージョンを注文。カバー表裏にはカラーイラストがあるが、カバーを取ると本体は黒と紫のツー・トンカラーでなかなか大人っぽい。背表紙が黒、表紙と裏表紙は背表紙の続き1/4ほどが黒で、あとはダイヤのエンボスが施された地味な紫(絵はなくて無地)。章始めに出てくる白黒の挿絵はとてもちっちゃいけれど、未知の世界への頼もしい案内役でもある。
最初の200ページぐらいは例によってたらたらと進む。だが、お約束どおり学期末にかけて展開はヒートアップ。そして衝撃の最終章。あの人が死んでしまうなんて、誰が予想できただろうか! そして、裏切り。これはある程度予想できたが、まだ何かウラがありそうだ。表題のHalf-blood Princeは、意外と早く登場するが、最後のほうで明かされる正体には意表を突かれた。
★以下ネタばれにつき反転(未読の方は見たらあかんよ!)★
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US版。5巻よりは薄いが、堂々の642頁。3連休のおかげで読了できてよかった! |
それにしてもダンブルドアの弱りようは急だった。なぜなんだ? Voldemortの弱点となりえるHorcrux(es)を手に入れるためハリーとともに危険な地へ赴き、Horcruxを手に入れる手段として飲んだpotionの毒は致命的だったのだろうか? そしてとどめをさしたのが味方だったはずのスネイプだなんて!
だが腑に落ちないのは、死の直前“ダンブルドアは「セブルス…」と懇願した”と書いてあること。見方によっては、すでに自分の死期を悟っていたダンブルドアはスネイプが自分を殺すように仕向けた、とも取れる。Death Eater達の面前でダンブルドアを殺すことで、スネイプが2重スパイではないのかというDeath Eaterたちの嫌疑を晴らせると、そこまで考えての行動だったのだろうか?
Potionの天才Half-blood Princeがスネイプだった、というオチにも最初は驚いたが、よく考えると納得。だがHalf-blood Princeの書き込みが入ったPotionのテキストは偶然にハリーのもとへ来たのだろうか? それともここにも何か重要な伏線があるんだろうか? もー、すべてに疑心暗鬼になってしまう。
ハリーがVoldemortの過去を調べていく中で、Voldemortの意外な弱みが明らかになったり、2巻とのつながりが出てきたりもするが、全般的に6巻は物語の終幕へ向けての通過点という感じが強い。
そんな中でも16歳になったハリー達は恋もすればケンカもする。ロンとあのコがくっついた!? ハリーがChoの次に想いを寄せたのは何と!?
…苛立ちに満ちていた5巻とは違い、迷いは残るものの6巻のハリー達は、少しずつ自信をつけて大人になっていく。
7巻、ハリーはいよいよ一人でVoldemortに立ち向かうことになるのか。
ハリーの、より孤独で厳しい未来を示唆して、6巻は幕を閉じる。
次回作まで、また1年(あるいはそれ以上?)待たなくちゃならない。
結末がどうなるのか、待ち切れないよ〜。
☆TIPS:“half-blood”について
会社で1週間に1度、英会話を教えてくれるScotishのFiona先生の授業で、half-bloodを会話中で使ってみたところ、こう言われた。
「half-bloodっていうのは、ちょっと時代がかっていて、ファンタジーなんかで使う言い方ね。現代的に言うなら“mixed raced”がいいでしょう。え?ハリポタ最新作のタイトルに使ってあるって? あー道理で…」
ちなみにmixed racedで「混血」って何か人種差別っぽい響きがある?と思うのは早とちりで、まったく問題なくフツーに使っていい言葉だそーだ。あ、これも先生の受け売りです、はい。