• 2005.07.20 Wednesday

ハリポタ第6巻〜「混血のプリンス」の謎

7月16日(土)、午後イチに玄関のベルが鳴った。待ちに待ったハリポタ最新作がアマゾンから届いたのだ! ドアを開けると、そこにはかなりお疲れ〜なペリカン便のお兄さんが立っていた。
「はぁ〜まいどー。これハリポタですよね? 
今日いーーっぱい出てますよ、ふぅ〜。」
配達お疲れ様です、丁重に礼を言って受け取り包みを開く! うぉーい、6巻だ!
そう16日はHarry Potter and the Half-Blood Princeの世界同時発売日でありました。

5巻からハードカバーを購入しているが、5巻は大人ぶって「UKアダルト版」(決してイヤらしい意味ではない)を買ったところ、カバーにも文中にもどこにも挿絵が一切なく、ちょっと寂しい思いをしたので、今回は一番ディスカウント率の高いUSバージョンを注文。カバー表裏にはカラーイラストがあるが、カバーを取ると本体は黒と紫のツー・トンカラーでなかなか大人っぽい。背表紙が黒、表紙と裏表紙は背表紙の続き1/4ほどが黒で、あとはダイヤのエンボスが施された地味な紫(絵はなくて無地)。章始めに出てくる白黒の挿絵はとてもちっちゃいけれど、未知の世界への頼もしい案内役でもある。

最初の200ページぐらいは例によってたらたらと進む。だが、お約束どおり学期末にかけて展開はヒートアップ。そして衝撃の最終章。あの人が死んでしまうなんて、誰が予想できただろうか! そして、裏切り。これはある程度予想できたが、まだ何かウラがありそうだ。表題のHalf-blood Princeは、意外と早く登場するが、最後のほうで明かされる正体には意表を突かれた。

★以下ネタばれにつき反転(未読の方は見たらあかんよ!)★


ハリポタ第6巻
US版。5巻よりは薄いが、堂々の642頁。3連休のおかげで読了できてよかった!
それにしてもダンブルドアの弱りようは急だった。なぜなんだ? Voldemortの弱点となりえるHorcrux(es)を手に入れるためハリーとともに危険な地へ赴き、Horcruxを手に入れる手段として飲んだpotionの毒は致命的だったのだろうか? そしてとどめをさしたのが味方だったはずのスネイプだなんて!

だが腑に落ちないのは、死の直前“ダンブルドアは「セブルス…」と懇願した”と書いてあること。見方によっては、すでに自分の死期を悟っていたダンブルドアはスネイプが自分を殺すように仕向けた、とも取れる。Death Eater達の面前でダンブルドアを殺すことで、スネイプが2重スパイではないのかというDeath Eaterたちの嫌疑を晴らせると、そこまで考えての行動だったのだろうか?

Potionの天才Half-blood Princeがスネイプだった、というオチにも最初は驚いたが、よく考えると納得。だがHalf-blood Princeの書き込みが入ったPotionのテキストは偶然にハリーのもとへ来たのだろうか? それともここにも何か重要な伏線があるんだろうか? もー、すべてに疑心暗鬼になってしまう。


ハリーがVoldemortの過去を調べていく中で、Voldemortの意外な弱みが明らかになったり、2巻とのつながりが出てきたりもするが、全般的に6巻は物語の終幕へ向けての通過点という感じが強い。

そんな中でも16歳になったハリー達は恋もすればケンカもする。ロンとあのコがくっついた!? ハリーがChoの次に想いを寄せたのは何と!? 
…苛立ちに満ちていた5巻とは違い、迷いは残るものの6巻のハリー達は、少しずつ自信をつけて大人になっていく。

7巻、ハリーはいよいよ一人でVoldemortに立ち向かうことになるのか。
ハリーの、より孤独で厳しい未来を示唆して、6巻は幕を閉じる。

次回作まで、また1年(あるいはそれ以上?)待たなくちゃならない。
結末がどうなるのか、待ち切れないよ〜。

☆TIPS:“half-blood”について
会社で1週間に1度、英会話を教えてくれるScotishのFiona先生の授業で、half-bloodを会話中で使ってみたところ、こう言われた。
「half-bloodっていうのは、ちょっと時代がかっていて、ファンタジーなんかで使う言い方ね。現代的に言うなら“mixed raced”がいいでしょう。え?ハリポタ最新作のタイトルに使ってあるって? あー道理で…」

ちなみにmixed racedで「混血」って何か人種差別っぽい響きがある?と思うのは早とちりで、まったく問題なくフツーに使っていい言葉だそーだ。あ、これも先生の受け売りです、はい。

Comments

すごい。
日本語版も1巻目で挫折しました.
女性作家の作品は、「枕草子」もそうですけど、読みにくいときがありますよね.
ペイトンの「フランバース屋敷の人々」シリーズなんかは好きだったんですけど.
英語が読めるのもすごい.
私は自分が横書きしてあるある文字が読めない乱視である事に気がついたのが遅く、横に書いてある教科書の教科は成績がすごく悪かった.気を抜くと横棒になってしまいます.

私も同じ見解です!
やっぱりそこまで考えての行動だったんじゃないかなぁ。6巻でそう思わせといて7巻で"実は・・・"って種明かしになるんじゃないかと期待してます。
中盤に出てくるハグリッドが目撃したという言い争いは、"この任務"が重すぎるって断ってたところなのでは?と思いました。

  • mikiko
  • 2005/07/22 6:16 AM

☆mcberryさん
シリーズ物ってハマってしまうんですよ。ひとつ読むと全部読まないと気がすまないってのが多いです(笑)。
英語読めるのは、仕事柄…。でも読むの速いですが忘れるのはもっと速い-"-;) ペーパーバック1冊読んで、覚えた単語1つだけ、なんてことも(基本的に辞書引かないので)。

「フランバース屋敷の人々」って、中学の時に読んだ覚えがあります。何冊かありましたよね! 赤毛のアン、大草原の小さな家シリーズと並んで、中学・高校で読破したシリーズのひとつです。あ、日本語ですよ。

☆mikkikoさん
初めまして! ネタばれ話せる人があまりいないので、
ご意見うれしいです。
あれは絶対なにかウラがありそうですもんね。
そんなに簡単に裏切ってよいのか?っていう点も含めて。

中盤に出てくるハグリッドが目撃した言い争い?
…私すっかり忘れてしまっています。あかんわ、もー。

先ほど6巻を読み終えて、ネタバレOKな場所を探して辿り着きました!
6巻は、ハリーが友情と愛情の大切さに改めて気づき、庇護者を失っても(涙)絶望することなく、自分の力を信じて「悪」に立ち向かう決意を固めるまでを描いているような気がしました。
それにしても、ハリーにはもうちょっと学校でお勉強させてあげたかった・・・独力で「あの人」に立ち向かうには、まだ力不足なのでは・・・なんか勝ち目ないよなぁ・・・とぶつぶつつぶやいています。

  • hiyoko
  • 2005/07/29 5:37 PM

hiyokoさん
はるばる(?)お越しいただき、ありがとうございます。

ハリーに勝ち目があるのか、ホント気になりますよね。7巻、早く出ないかしらん。

あの結末の衝撃を分かち合いたくて、ココにたどり着きました。ハリーがなんと言おうと、彼は味方だと信じてたのに・・・あの方が亡くなるなんて、作者はとことんハリーを追い詰めていくんですね・・・

  • cocco
  • 2005/08/14 10:01 PM

はじめまして。私も衝撃を分かち合いたくてここにたどりつきました。読了してから、もう親戚が死んだみたいに落ち着かなくて。(笑)
でも、あの方の死に至るまでの過程およびお葬式のシーンと、不死鳥の死→再生(特に2巻)のシーンが大変に似通っているため、あの方はもうハリーの中に愛の魔法で再生していると思うことにしました。そう思えば彼も再生に手をかしただけなので裏切ってないしー、と、そうとでも思わないと7巻が出るのを待っていられないですよね。(笑)

  • yoko
  • 2005/08/19 11:07 PM

私も、ネタバレできる場所を探してここにたどり着きました。

あの展開には納得いきませんーー。これまでは、一冊の中で「色々あったけど、問題は解決したよね。よかったよかった。(ヴォル問題は7巻まで持ち越すだろうけど)」というような予定調和があって、読みやすかったのですが、今回は「あの人」が死んじゃうし、、、裏切りは、やはり裏がありそうですよね。でも、そんな「つづく…」的な終わり方をしてしまって、この本は「めでたし、めでたし」な感じがしないのが不満です。よく、「さわやかな読後感」なんていう表現がありますが、まさにその正反対。

しかも、洞窟のシーンはおどろおどろしくて、「これが子ども向けの冒険小説?」と思ってしまいました。それに、「飲まなきゃ手に入らない」っていうのも、かなり無理のある設定のような気がします。

うーむ。。。

  • ややん
  • 2005/08/22 9:14 PM

☆yokoさん、ややんさん
コメントありがとうございます!

>作者はとことんハリーを追い詰めていくんですね・・・
ここまで来ると児童虐待か? いやもうハリーは魔法界では成人(17歳)に近いから、児童じゃないですね。

>あの方の死に至るまでの過程およびお葬式のシーンと、
>不死鳥の死→再生(特に2巻)のシーンが大変に似通って
>いるため、
なるほど! そこまでは思い至りませんでした。
フェニックスのように蘇ってくれるのでしょうか??

>洞窟のシーンはおどろおどろしくて、
コワかったですよね、あれ。
Lord of the Ringで出てきた、何でしたっけ、
bodyがいっぱい沈んでる沼地を映像的に思い出し、
読んでてぞわぞわしましたよ。

>飲まなきゃ手に入らない」っていうのも、
>かなり無理のある設定
せっかく飲み干して手に入れた結果がアレなので、
非常にがっくり。

とにかく早く最終巻を読んで「すっきり」させたいもんですね! ローリングスさんにがんばってもらわなくては。子育ては乳母に任せて、お願い!早く続きを書いてくださいっ(笑。

今日読み終えました。
あの方の死の衝撃を分かち合えるところを探してここにたどり着きました。あのシーンでは涙が止まらなかったです。もうショックで…。
信じきっていたスネイプにやられるとは全世界中の子供達が何も信じれなくなると思うのですが。
あの方を7巻で復活させる会を作りたいくらいです。
でもいろいろ意味深なところもありますね。
あまり悲しいので、私ならこうするを考えました。
以前洞窟に忍び込んだのはスネイプとあの方だった。
HORCRUXを破壊したのはスネイプでそれだからこそあの方はスネイプを信じきっている。
結局、スネイプは味方であって、最後の最後にハリーを助ける側につく。平和の世の中になった後、今は信じあえるようになったハリーとスネイプ、スネイプがハリーに「お前が一番喜ぶプレゼントをやろう」と言う。フェニックスが飛んできてその中にあの方が入っていて姿を現す。ハピーハピーエンド。

これなら子供達が人を信じることのできる大人に育つと思いませんか?教育上の意味でもこのまま終わるのはむごい。7巻が待てない。毎日あの方の死と言う苦しみにとらわれています。早く7巻出してってお願いしたいですね。

  • bona
  • 2005/09/09 12:04 AM

☆bonaさん
コメントありがとうございます。
7巻は果たしてハッピーエンドになりえるのでしょうか? ただ復活とまではいかなくても何らかの形で、あの方は戻ってくると信じてます。

がーっと読んじゃってからはや2ヵ月弱。もういちど、じっくり読んでみたい、かも。でも時間がない〜。

  • midora
  • 2005/09/10 2:42 PM

midoraさんコメントありがとうございました。
何らかの形での復活がありそうと思っておられるとのこと。仲間がいてうれしいです。
結局私もガーッと読んだので この悲しい気持ちが何かで救われることは無いかともう一度読み始めました。
もう一度読みながらいろいろ分析していこうと思います。またお邪魔します。

  • bona
  • 2005/09/11 1:06 AM

はじめまして。自分もネタばれいける場所捜し求めてました。

>ダンブルドアは自分を殺すように仕向けた
うすうすそうかもしれないとは思ってましたが、結構筋が通ってますね。
ハグリッドがみた二人の「荷が重過ぎる」口論は、「ドラコを見張ってくれ」のリクエストに、the bowの拘束を破ってしまうことになるから嫌がったと思ってましたが・・・・・

こう思うと、マルフォイがダンブルドアを武装解除する直前にハリーを動けなくしたのは、ハリーがスネイプやマルフォイを殺すのをとめようとしたのかもしれませんね。 彼自身、「もしダンブルドアの拘束の呪いがなければ呪ってやれるのに・・・」と思ってましたし・・・
ダンブルドアなら、「姿あらわし・くらまし」を防ぐ呪文を部分的に解いて、(ブツブツいっててその呪文を解けたんですから、そのときに、できたはず・・・)場所移動を図ることもできた・・・

奥深いですね・・

こんにちは

  • りょ
  • 2005/11/28 8:38 PM

ネタバレを待っていました!!!教えて下さい!!!ハリーとハーマイオニーはくっつきますか?気になって気になって受験勉強に集中できないんです(泣)それだけでいいんです、教えて下さい!!!!!

  • 2005/12/10 10:24 AM

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