• 2009.02.24 Tuesday

禅の世界

平日に休みをもらって上野へ行くことにした。
お目当ては国立博物館で開催中の「妙心寺展」。
妙心寺展(1)
期間は3/1(日)だが、最終週の週末になんぞ行ったら激混みなのは目に見えており、何が嫌いって美術館のダダ混みほど嫌いなものはない!ので、思い切って有給休暇をもらったのだ。

こういう点は関西の美術館はよかった。

どんなに人気の展覧会でも、ゆったり鑑賞した思い出しかない(神戸、大阪、京都、滋賀など)。
まあまあ混んでいるけど好きな絵の前にじ〜っと立ち止まっていても人の流れを妨げるほどではないかな〜ってのが、正しい美術館の「混み方」だと思う。

さて平日(火)の上野。折からの雨模様で出足は少ないだろう、と楽観していたのだが、読みが甘かった。
人多いわー!小雨なんて物とせず人は出かけるのである。
初めて訪れた国立博物館<平成館>は、予想以上に賑わっていた。

妙心寺。確か、大学のときに行ってる…はずなのだが記憶が定かでない。
のどかな嵐電(比叡電鉄・嵐山線)に乗って、春に訪れたような気がする。

古刹の禅寺に伝わる数々の品。豪華なものではないが、どことなーく懐かしい風情。
…と、天井からぶらさがる龍の巨大バナー(もちろんレプリカ)や、絢爛たる屏風、襖絵が陸続と現れてきた。
妙心寺展(2)

残念ながら入場券にも描かれている右の虎は前半展示で見られず。
襖から睨んでいる龍、屏風内にところ狭しと、でも美しくのたうっている老梅の枝。
うわー。

こういうのは、現物で見ないと迫力がわからない。
願わくは、元のお寺の空間に置かれたままで、見たかった。
それは贅沢というものだろうが。

上野駅への帰り道、ちょっと遠回りして西郷どんの銅像を見て来た。
もう夕刻だったせいもあり、殆ど人影もない小高い公園の一角に、
西郷どんは小雨の中、悄然と建っていた。
幕末、彰義隊と官軍が戦ったのは、このへんかしらん?
寛永時の地所は当時、広大だったと言うけれど、いったいどのあたりまで?
等々、いろいろ思いはあったが、そこらへんの散策はまたの機会に。

  • 2007.07.24 Tuesday

ハリポタ最終巻 Harry Potter and the Deathly Hallows

土曜の夜から読み始めたハリー・ポッターシリーズ完結編UK版600ページ(+おまけ)、本日読了。

シリーズ物は最後まで読まないと気が済まない私ですが、
いざ終わってしまうと、はて悲しいような。
6巻を貪り読んだのが昨日のことのように思えるけど、もう2年も前なのね。

ネタバレなしで7巻の感想を書くのは至難ですが、ちょろっと。

確かにたくさんの人が死んでしまいます。
1人目は読み始めたと思ったら「え?」。
2人目は久々に登場!なのに、あっけなく…「うそ?」
3人目からはクライマックスに向かう混乱の中での「えええええ?」
…途中で数えるのをやめました。
そして、ある人の死によってすべてが明らかになる。
裏切りも戦いも思い出も、発端は「それ」だったのね。
この人の死の場面(&その後の回想)が一番切なかった。

どんでん返しは数え切れず、期待通りのドキドキハラハラ。
でも最後はちょっと蛇足な感じがしないでもない。
ハリポタ7巻UK版の表紙

UK版(スキャンしました)⇒
各章タイトルにあった(はず)の挿絵が一切なし!
アダルト版じゃないのに〜T_T
挿絵がないのは寂しいよ〜
やっぱUS版を買うべきだったか…
→注:挿絵はUS版でした…

さて、ここからはネタバレです。
ネタばれOKの方のみ反転させて、お読みください。
★★★WARNING! ここから後はネタばれあり!★★★

「Voldemortを殺すにはHarryも死ななくてはならない」、そしてDumbledoorは、すべて承知のうえでHarryを守り育てて来たのだという。そのことを知ったHarryの絶望で物語はクライマックスを迎える。そんな幕切れあってもいいのか〜?と思わず吠えたくなった。

ホグワーツを舞台にHarryサイドとVoldemortサイドのすさまじい最終戦争が繰り広げられた後、HarryはVoldemortの呼びかけに応じ、丸腰でVoldemortの前に現れる…。

話の終わり近くでDumbledoreがHarryにいろいろ告白するのはハリポタシリーズのお決まりだけど、今回もやっぱりそう。それも「天国なのか」と思わせる空間でのHarryとDumbledoreの会話。ここまで来て天国オチ?

けれど、Harryは現世の戦いの場に戻ってくる。Voldemortの強力なKilling curseで「殺された」はずのHarry、でも死んだのはHarryの中にあったVoldemortのHorcruxだった。

Dumbledoreとの「天国?」での会見から戻ってきてもHarryってばずっと死んだふり…してるわけじゃなく、最後の最後で名乗りを上げてVoldemortと一騎撃ち。

最後のHorcruxであるNaginiもNevilleが切り捨てたので、Voldermortにあとはない。

この決闘の結果は、もちろん…。

Nineteen years laterと題された最終章(頁数が印刷されていないので、おまけ扱い?→注:頁数ちゃんと印刷されてました…)は、その後、誰と誰が結婚して、子供が生まれて…という後日譚。

happy endingはいいけど、いきなり19年後に話が飛ぶので、
まさか、また新たなDark Lordが生まれたのか?と心配になったが、それを匂わせる描写はなかった。

天国(?)でDumbledoreとHarryが話していたときに、「救うことができない存在」として出てきた、不安気にひよひよと泣きじゃくる赤ん坊は、Harryに宿っていたVoldermortの一部が化身したものなのか?
彼はあそこでずっと、ひとり捨て置かれ、誰の助けもなく泣き続けてるのだろうか?

Voldermortという「究極の邪悪」を描きながらも、Voldermortがひとりの少年、青年だった頃のエピソードをいくつも書いた作者だけに、
ここには何らかの助けがあるものと信じていたけど。

ただしHarryとDumbledoreが話した静かな場所とは、Harryの質問に答えてDubmledore曰く「もちろんHarryの心の中にあるもの。でも、だからリアルじゃないと言えるのか?」と、これまたよくわからん。


最後の50ページほどを電車の中や昼休みに細切れに読んでしまったので、一気に読み直したい。

昨晩、寝る前のお楽しみで最後の100ページちょっとを一気に読み終える予定だったのに、途中で不覚にも寝てしまったのだ!
↑最後から2つ目のクライマックスの直後、衝撃の展開が一段落して物語が少しスピードダウンした瞬間、気が緩んだのか、睡魔に襲われた。

まだまだ修行が足らん私です。って何の修行だ( ̄▽ ̄)

  • 2005.10.31 Monday

Chet Baker in B.ウェーバー展

10/28(金)、突然に仕事がらみで終日、国連大学ビル内で過ごすことになった。久々の都心通勤、久々のラッシュ、久々の山手線。ちょいと緊張して朝早めに出たら、原宿に予定より30分も早く到着したため、千代田線をパスして国連大学まで裏道をぷらぷら歩いた。ふだん1時間半の通勤だからか、1時間かからずに都心に来ちゃったことに、なぜか感動する。

無事、仕事を終えて5時過ぎ、朝から楽しみにしていた「ブルース・ウェーバー展」へ、いそいそと向かう。10月末までの会期中に見られるとは思っていなかったので、この突然の仕事に大感謝♪ なんせ会場が国連大学からすぐという抜群のロケーションなのだ。

いやー、人多いわ。狭い館内に人がうじゃうじゃ。写真は壁一面に貼られている、人もそこら一面にいる。しかたなく空いている壁面から眺め始めると、いきなりそこにはシワくちゃなチェット・ベイカーがいた!

天才トランペッターと言われたのにドラッグ漬けになり、最期はホテルの窓から転落して不可解な死を遂げたチェット・ベイカー。80年代に来日したとき、大阪でコンサートに行った。まだ50代だったと思うけど、枯れ木のような演奏と歌だったよ。彼を主人公にした映画「Let's Get Lost」も、大阪でみた。このドキュメンタリーの監督がブルース・ウェーバーだった(映画みた当時は気づいていなかったけど)。

そんなこんなの思いがどっと蘇ってきて、チェット・ベイカーの写真の前でしばし立ち尽くしてしまった。混んだ館内ではさぞ迷惑だったかも。

ブルース・ウェーバーは、もちろん輝かしく若い少年を撮るのがウマイ。今より痩せてて危うい魅力を放つ10代のディカプリオも、ちょっとワルっぽいブラピも、被写体として魅力的なのは一目瞭然。チェット・ベイカーの、ドラッグでシワシワになっちゃった老人のような容貌は、明らかにその路線からは外れているけど、なぜかそこにも撮影者の愛を感じた。

犬を撮るのもいいけど、ブルース・ウェーバーには、やはり少年を撮ってほしいもんだ。少年と、昔、少年だった人たちを、たっぷりこってりの愛を込めて。

  • 2005.10.07 Friday

ジョン・レノン トリビュート版で「酸味」メモリー

john_lennon_album
ayakoさんちでも紹介されていた「Happy Birthday, John」を買いましたよ。
ちょうどアマゾンに1500円に満たない本を1冊注文・待機中で、送料無料にするために何か追加しようと思っていたところだったので、もう迷わずポチっとな。

CDをすばやくMP3に料理し、通勤途中に聴いてみた。

○椎名林檎は何歌っても林檎色。ユーミンもカーペンターズも、そしてジョン・レノンさえ、女王の前にはその存在が霞むのね。曲は「yer blues」。
○ドリカムもドリカム。微妙にこぶしの効いた「Beautiful Boy」だぁ。
○Puffyの「Lucy In The Sky With Diamond」。とっても違和感なし、良くも悪くも。
○「Tommorow Never Knows」、ナカコウって知らないんですけど、このアレンジは宇宙的。
○フジファブリックって誰?状態で「Love」。いかん、電車中で滂沱の危機。いろいろ個人的メモリーが…。明るめのエンディングがよろし。
○「Revolution」by BONNIE PINK。ゆる〜い感じがええんちゃう? 
○忌野清志郎が期待どおりシャウトしまくりな「Don't let me down」。アコースティックだったのは予想外だが、ハモニカも入って思いっきりブルージ〜。
○「Mother」を歌い上げるのはミスチルの桜井。思い入れたーっぷりな感じがしつこくてグッド(?)。
○その他、テキトーな一言
Oh My Love / 100s(Hyaku−Shiki) ねむい。
Happy Christmas(War Is Over) / 槇原敬之 ちょうどいい。
Hey Bulldog / 奥田民生 かっちょえー。
God / 宮沢和史 反抗的。
Woman / SAKURA きもちえー。

古い曲なのに新しさを感じさせるパワーがあって、トリビュートらしい1枚。レノン好きな人も、知らない人も楽しめるでしょう。

個人的には、あれこれ[酸っぱい」思い出が否応なくよみがえる、困った1枚。音楽にまつわる記憶は、ふだん封印されていても、聴けば高速で戻ってくるもんなのだ。「あま〜い」味をふんだんに味わえた、若かりし日々の「甘酸っぱい」味から、年月分の「甘味」を引いて残った「酸味」メモリーに、しゅわしゅわ〜と浸ったことでした。

  • 2005.07.20 Wednesday

ハリポタ第6巻〜「混血のプリンス」の謎

7月16日(土)、午後イチに玄関のベルが鳴った。待ちに待ったハリポタ最新作がアマゾンから届いたのだ! ドアを開けると、そこにはかなりお疲れ〜なペリカン便のお兄さんが立っていた。
「はぁ〜まいどー。これハリポタですよね? 
今日いーーっぱい出てますよ、ふぅ〜。」
配達お疲れ様です、丁重に礼を言って受け取り包みを開く! うぉーい、6巻だ!
そう16日はHarry Potter and the Half-Blood Princeの世界同時発売日でありました。

5巻からハードカバーを購入しているが、5巻は大人ぶって「UKアダルト版」(決してイヤらしい意味ではない)を買ったところ、カバーにも文中にもどこにも挿絵が一切なく、ちょっと寂しい思いをしたので、今回は一番ディスカウント率の高いUSバージョンを注文。カバー表裏にはカラーイラストがあるが、カバーを取ると本体は黒と紫のツー・トンカラーでなかなか大人っぽい。背表紙が黒、表紙と裏表紙は背表紙の続き1/4ほどが黒で、あとはダイヤのエンボスが施された地味な紫(絵はなくて無地)。章始めに出てくる白黒の挿絵はとてもちっちゃいけれど、未知の世界への頼もしい案内役でもある。

最初の200ページぐらいは例によってたらたらと進む。だが、お約束どおり学期末にかけて展開はヒートアップ。そして衝撃の最終章。あの人が死んでしまうなんて、誰が予想できただろうか! そして、裏切り。これはある程度予想できたが、まだ何かウラがありそうだ。表題のHalf-blood Princeは、意外と早く登場するが、最後のほうで明かされる正体には意表を突かれた。

★以下ネタばれにつき反転(未読の方は見たらあかんよ!)★


ハリポタ第6巻
US版。5巻よりは薄いが、堂々の642頁。3連休のおかげで読了できてよかった!
それにしてもダンブルドアの弱りようは急だった。なぜなんだ? Voldemortの弱点となりえるHorcrux(es)を手に入れるためハリーとともに危険な地へ赴き、Horcruxを手に入れる手段として飲んだpotionの毒は致命的だったのだろうか? そしてとどめをさしたのが味方だったはずのスネイプだなんて!

だが腑に落ちないのは、死の直前“ダンブルドアは「セブルス…」と懇願した”と書いてあること。見方によっては、すでに自分の死期を悟っていたダンブルドアはスネイプが自分を殺すように仕向けた、とも取れる。Death Eater達の面前でダンブルドアを殺すことで、スネイプが2重スパイではないのかというDeath Eaterたちの嫌疑を晴らせると、そこまで考えての行動だったのだろうか?

Potionの天才Half-blood Princeがスネイプだった、というオチにも最初は驚いたが、よく考えると納得。だがHalf-blood Princeの書き込みが入ったPotionのテキストは偶然にハリーのもとへ来たのだろうか? それともここにも何か重要な伏線があるんだろうか? もー、すべてに疑心暗鬼になってしまう。


ハリーがVoldemortの過去を調べていく中で、Voldemortの意外な弱みが明らかになったり、2巻とのつながりが出てきたりもするが、全般的に6巻は物語の終幕へ向けての通過点という感じが強い。

そんな中でも16歳になったハリー達は恋もすればケンカもする。ロンとあのコがくっついた!? ハリーがChoの次に想いを寄せたのは何と!? 
…苛立ちに満ちていた5巻とは違い、迷いは残るものの6巻のハリー達は、少しずつ自信をつけて大人になっていく。

7巻、ハリーはいよいよ一人でVoldemortに立ち向かうことになるのか。
ハリーの、より孤独で厳しい未来を示唆して、6巻は幕を閉じる。

次回作まで、また1年(あるいはそれ以上?)待たなくちゃならない。
結末がどうなるのか、待ち切れないよ〜。

☆TIPS:“half-blood”について
会社で1週間に1度、英会話を教えてくれるScotishのFiona先生の授業で、half-bloodを会話中で使ってみたところ、こう言われた。
「half-bloodっていうのは、ちょっと時代がかっていて、ファンタジーなんかで使う言い方ね。現代的に言うなら“mixed raced”がいいでしょう。え?ハリポタ最新作のタイトルに使ってあるって? あー道理で…」

ちなみにmixed racedで「混血」って何か人種差別っぽい響きがある?と思うのは早とちりで、まったく問題なくフツーに使っていい言葉だそーだ。あ、これも先生の受け売りです、はい。

  • 2005.01.31 Monday

[0501読書記録]坂道Love&今頃X'mas♪

◎坂道でウンチク
タモリのTOKYO坂道美学入門
1/3のtoshさん主催の坂道ポタ後、購入。ささっと通読したが、ちびちびじっくり読むのが似合う、ブランデーみたいな本。行ったことのある坂道の由来を読むのは楽しいし、まだ知らない坂道が呼んでるし〜。

タモリがなぜ坂道愛好家になったか、を語る「まえがき」がまた秀逸。理由は彼の幼稚園時代にまで遡るんだそうだ。

◎ラブコメ・サスペンスの王道
Full Speed
Full Tilt
by Janet Evanovich & Charlotte Hughes
Jamie&MAXが活躍する3部作のVol.2とVol.1。きっかけは昨年アマゾンのバーゲンでVol.3にあたる「Full Blast」を買ったこと。シリーズ物はぜんぶ読まないと気がすまないタチなのだ。ところが残り2冊を同時に買ったくせに順番をまちがえ、2⇒1と読了。結局、3⇒2⇒1と読んでしまった。

内容は軽〜いラブコメサスペンス。small townで、父から受け継いだ万年金欠の小さな新聞社を経営するJamieは勝気なブロンド美人で、彼女のビジネス・パートナーとなったMaxはありえねーほど天才でお金持ちのプレイボーイ。で、2人はお互い一目ぼれなのに、思いはストレートに伝わらず二転三転、そうこうするうちに様々な陰謀に巻き込まれていく。いろいろと展開が強引で不要な殺人も多い気がするけど、主人公2人の会話がテンポよく小気味よく、気軽に読めてしまう。ちなみに2人がやっと結ばれるVol.3は濡れ場(ふる!)ちと多め。

Fullシリーズ」には4冊載っているが、一番上の「Full House」だけは主人公が違う?? 気になるので、ついでにこれも読んでしまおーかと検討中。

◎今頃クリスマスなのだ
Skipping Christmas: Christmas With The Kranks
一人娘が海外ボランティアとしてペルーに旅立ったLuther&Noraのクランク夫妻が、クリスマス&関連する一切のゴタゴタを1年だけスキップし、クリスマス休暇をカリブ海クルーズで過ごそうと、涙ぐましい努力を繰り広げる。舞台はアメリカのミドルクラス以上の裕福な住宅街だが、そこの住人たちはみんなお節介かつ親切かつ強引に隣人に介入しまくり! 果たしてクランク夫妻の計画はどーなるのか?

後半、どんでん返しがあり話は急速展開、目が離せなくなる。コミュニティのいいとこ&ウザイとこが細々と描かれ、全編コミカル風味だが、最後はちょちょっと泣けるエピソードもあり、後味よし。これが、法廷モノで有名なJohn Grisham作ってのは驚き! ただし物語は、夫であるLutherの視点で進んでいく。もし妻のNora側から描いたとしたら、もっと話は込み入って面白く、いや不満たれぶー!になっていって…あー収集つかないか。やはり夫視点でないと話が終了しないかも。

上記2冊のEvanovich作品を読んだ直後だけに、最初は文体の違いにちょっととまどった。Evanovichがテンポと会話で読ませるなら、Grishamは「細部の詰めとプロット」で読者を引っ張るんだなーと。他にGrishamで読んだのは「The Rainmaker」ぐらいだが、本業の法廷モノに比べると、こっちはかなり詰め甘いし、プロットも予定調和的。まあコメディですから。グリシャムもこれ書いてて楽しかったんだろーなーと思う。

なお、昨年のクリスマスにアメリカで映画版が公開されているが、日本未公開。DVD出たらみてみたい。

# 反省:読んでる間中、クリスマスソングが脳内ノンストップ状態になるので、クリスマス前後、せめて12月に読むことを強く推奨。冬休み用に他の本といっしょにまとめ買いした中の1冊なのだが、2週間の年末年始休暇は出歩いてばかりで全然読めなかったので、季節がズレてしもたのだ。ズレていいもんと悪いもんがある、ちゅうねん。1月末にクリスマスストーリーを読むのは、盆休みに紅白歌合戦をみるようなミスマッチ感があったわいな。

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