先日、仕事でちょっとタクシーに乗る機会があったのだが、思いがけず運転手さんと自転車の話がはずんだ。
その運転手さんは20年以上前の中学生の夏休み、時給500円のバイトをして、パーツを1個1個買い集め、15万の自転車を組んだそうだ。思わず「どこで作ったんですか?」と尋ねると「ご存知ないでしょーねー、神金。ペガサスのとこですよ」
おおおペガサス、知らいでか! もしかして中学生でランドナーですか、シブい!と答えた私に、運転手さんは「おや?ご存知ですか?」と、ウレシそうに語り始めた。カンパの部品をどうしても手に入れたかったこと、どうしてフルオーダーをすることになったか、云々。
今はもう乗ることも少なくなったけどねえ、と運転手さんは懐かしんでいたけど、きっとまた近いうちに乗り始めるに違いない! 中学生で15万の自転車を作った情熱は、いくつになっても消えることはないと思うなあ。
自分だけの、世界でたったひとつの特注車。私もいつか作ってみたい。
先にお金貯めなきゃ、あかんけど。今後は子供の教育費がかかってくるから、いつのことになるのやら(急に現実に戻ってしまうのだった)。